イザナミ、イザナギの舞 神楽殿と銀杏 オカメの舞

<無形民俗文化財情報>

<名称>玉敷神社神楽(たましきじんじゃかぐら)

<種別及び指定日> 国指定重要無形民俗文化財(指定日2008年3月13日)

<所有者・管理者>玉敷神社神楽保存会

<問合せ先> 玉敷神社 TEL 0480-73-6022

<出版物>さきたま文庫26「玉敷神社」、さきたま出版会発行600円 写真入り本文38p 規格外130×170mm 

「全16座の解説つきビデオ」もあります。 玉敷神社の方へお問い合わせ下さい。



<公開情報>

<公開日>毎年、2月1日(初春祭)、5月5日(春季大祭)、7月15日(夏季大祭)、12月1日(例祭)

<公開地>〒347-0105 埼玉県北埼玉郡騎西町大字騎西552番地、玉敷神社(たましきじんじゃ)境内

<公開時間> 午後1時頃

<交 通>JR高崎線鴻巣駅下車、朝日バス加須駅行き、約20分、役場前下車

      東武伊勢崎線加須駅下車、朝日バス鴻巣駅行き、約10分、役場前下車

<高 速>東北自動車道加須ICより約10分、関越自動車道東松山ICより約40分

<駐車場>玉敷神社のすぐ横の玉敷公園に20台程度の無料駐車場がある。

<食 事>弁当持参が良策

<温 泉>騎西町に温泉センターがある

<宿 泊>上記に宿泊可能


<玉敷神社神楽の内容説明>

(玉敷神社とご祭神について)

 玉敷神社のご祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)またの名を大国主命(おおくにぬしのみこと)といい、出雲大社の御祭神と同

じである。

音読みがインドの「大黒天」とも通じることから「だいこくさま」とも呼ばれ、「七福神」の一神として親しまれ、厄除開運、縁結び・安産、詩

歌や医道、豊作、商売繁昌の神として深く信仰されている。

玉敷神社は、平安時代初期、醍醐天皇の御世に公布された「延喜式」の中に記されている由緒ある古社(式内社・全国に2861社ある)

である。

戦国時代、上杉謙信の関東攻めのために、当時今の場所より北方数百メートルの正能村にあったこの神社は、兵火に遭い炎上し社殿

をはじめ古記録・宝物等ことごとく焼失した。

江戸時代、根古屋村にあった騎西城の大手門前に再建されたが、1620年頃現在の地に移転され今日に至っている。

(玉敷神社神楽と神楽殿について)

 この神社には「玉敷神社神楽」という江戸神楽の原型を伝える素朴・典雅な舞がある。その発生の時期は不明であるが、この神社が

昔鎮座した正能地区の人達が代々神楽師を勤め、父子相伝によって技芸を保持して来たという伝統があることから400年以上の歴史

があることは確かなことであるらしい。

 神楽は、境内にある神楽殿(1836年建築)で行われる。その構造は、腰高の三方吹抜、茅葺屋根で、舞台は二間四方、その周囲に勾

欄付き三尺の縁をめぐらし、奥手には囃子が座するところ(囃子座)がある。下手口には三尺余りの橋懸りがあって、舞手、楽人の出入

口となる。舞台表正面には三本の御幣を立てて、神座とする。

(舞の構成について)

一曲一座の形式で十六座あるが、他に番外一座を加えて十七座の形式をとっている。

第一番 ミテグラの舞  烏帽子、狩衣をつけ、左手に御幣、右手に鈴を持って現れる。四方固めの一人舞い。

第二番 イザナギ、イザナミの舞  イザナギは、烏帽子に大袖、白指袴、左手に宝珠、右手に鈴。イザナミは、瓔珞の冠に水干、緋袴

、左手に鏡、右手に鈴をもって出る。四方固めの連れ舞い。

第三番 五行の舞  5人の舞手が烏帽子に青、黄、赤、白、黒の狩衣をつけ、同じ色の御幣を左手に持ち、右手には鈴を持つ。ただし

、黄の舞手のみは、両手に黄の御幣を持って座の中央につく。

第四番 オカメの舞  毛冠を頂き、水干に緋袴、左手に御幣、右手に鈴を持って出る。

第五番 戸隠しの舞  天手力男命が天の岩戸を開いた歓びを表す舞。毛冠を頂き、小袖に大口の袴をはき、錦の袖無しをつけ、左手

に岩(木製のつくりもの)、右手に鈴を持つて出る。

第六番 矢先の白狐、稲荷神の舞  まず白狐が、白の筒袖に白袴をはき、左手に弓矢を持って登場する。白狐が舞い終わる頃、烏帽

子、錦の大袖に白指袴、左手にカギ、右手に鈴を持った稲荷神が出て舞う。

第七番 鹿島、香取の舞  両神とも鳥かぶと、錦の狩衣、大口袴をつける。鹿島は、左手に鉾、右手に鈴を持ち、香取は、左手に太刀

、右手に鈴を持って舞う。二人で舞う連れ舞である。

第八番 春日明神の舞  烏帽子、狩衣に白指袴、左手に御幣、右手に鈴を持つ。

第九番 諏訪明神の舞  烏帽子、狩衣に白指袴、左手に鎌、右手に鈴を持つ。

第十番 鬼に鐘馗  まず青鬼、赤鬼が登場する。ともに筒袖に上下対の色の袴、虎の皮模様の胸かけに同じふんどしをつけて、舞台

で宝珠をもてあそぶ。そこに、毛冠に狩衣、白指袴をつけた鐘馗が鉾を持って現れ、鬼を脅して宝珠を取り上げる。

しかし、最後は・・・・・。

第十一番 鈿女命の舞 猿田彦神の舞  鈿女命(うずめのみこと)は、瓔珞の冠、水干に緋の袴、鈴と幣を持って舞う。猿田彦神は、

鳥かぶとを頂き赤地錦の大袖に大口の袴をはき、鉾を持って登場する。

第十二番 エビスの舞  烏帽子、狩衣に白の指袴、釣竿を肩にして出る。東南より釣り糸を垂れるが何も釣れない。次に、西南

で鈴を釣り上げる。次に北西では、河童を釣り上げ驚き逃げ回る所作がある。最後に、北東では、・・・・・・・・。

第十三番 松尾の舞  鳥かぶと、錦の大袖、大口の袴、左手にため(水槽)を捧げ、右手を腰に登場する。

第十四番 竜神の舞  竜頭の天冠をかぶり、小袖に袖無しを着て大口の袴をはき、左手に船、右手に鈴を持って舞う。

第十五番 山の神の舞  毛冠を被り筒袖に白の指袴をはき、右手に鈴を持ち、左手を腰にし出る。

第十六番 山めぐり  神楽最終の舞で、それぞれの服装で神楽師が総員舞台に出る。八百萬(やおよろず)の神々が山を巡視するの

を擬した舞といわれる。

番外 天の岩戸の舞  この舞は現在行われていない。
                                                     (「玉敷神社神楽」より一部抜粋)



<NIA取材記>

「玉敷神社神楽」は、2005年12月1日にビデオ撮影を行った。境内に入るとすぐに、黄色の目も覚めるような銀杏の紅葉に驚かさ

れた。

10本もあろうか。銀杏の大木が全て紅葉し、少しの風でもはらはらと散り落ちる。太陽の光に反射して、キラキラと光るさまはメルヘン

の世界に迷い込んだような気持ちになる。
 
そんな中で「玉敷神社神楽」が厳かに始まった。当日は、第二、第四、第五、第九、第十二、第十五の六個の舞が公演された。

年間4回の公開で、この16番がどのように割り振られて公開されるのかを保存団体様に質問したところ、「今日、年間を通じて全16座

が公開されることはなく、したがって年間4回の公開に決まった割り振りはありません。各公開で演じられる座数は6〜10座ですが、

その内容は、公開時に出席した神楽師達の持舞や人数によって左右されるので、座によって演じられる頻度が大きく変わリます。」

とのことであった。

2月1日は、ダルマ市もある。5月5日は、「藤祭り」でとても賑わう。樹齢400年を超す大藤は、県指定の天然記念物で、花房は1m

以上にもなりとても見事であるそうだ。今一度、5月に訪れたい。                                     理事長


山の神の舞 戸隠の舞 諏訪明神の舞
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取材日:2005年12月1日

動画は Windows Media Player でご覧いただけます

動画と音声は、自動的にスタートしますが、容量が大きいので30秒程の

時間が必要です。先に下の文化財内容説明をご覧ください。

公開日時は、変更になることがありますので

事前に確認されてお出かけ下さい。