最上段で舞う獅子 白鳥神社 黄金の獅子頭

<無形民俗文化財情報>

<名称>鹿野山のはしご獅子舞

<種別及び指定日> 千葉県指定無形民俗文化財(指定日1963年5月4日)

<所有者・管理者>鹿野山はしご獅子保存会

<問合せ先> 君津市教育委員会 TEL 0439-56-1697、君津市商工観光課 TEL 0439-56-1325

<出版物>調査中

   

<公開情報>

<公開日>毎年4月28日、白鳥神社の例大祭に奉納

<公開地>九十九谷展望公園(千葉県君津市鹿野山119-1)  (注)公道を挟んで、白鳥神社の向かい側

<公開時間>午前10時頃より上町から山車を曳き回す、午後12時30分より「はしご獅子舞」が始まる

<交 通>JR内房線佐貫町駅から日東バス鹿野山行き終点下車、徒歩15分

<駐車場>九十九谷展望公園に無料駐車場(10台程度)がある、九十九谷展望公園付近の公道は駐車禁止ではない

<食 事>弁当持参が良策、保存会より「たけのこ汁」が振舞われる


<温 泉>調査中


<宿 泊>調査中



鹿野山のはしご獅子舞の内容説明>


(白鳥神社について)

  白鳥神社は鹿野山の山中にあり、九十九谷を一望できる場所に鎮座する。

その昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、この地の夷賊を平定し人民を愛撫したことに住民達はその威徳に感服し、社を

建てて尊の神霊を祀ったと言われる。その東征の折、どこからか一羽の大きな白い鳥が舞い降りてきて山中で道に迷って困っていた

尊の道案内をしたという。その舞神は、尊の妻の弟橘姫(おとたちばなひめ)である。

武将等の崇依が厚く1513年には真里谷城主、久留里城主、佐貫城主の三城主から浄財の寄進を受けている。

日本武尊とその妻の弟橘姫の夫婦が祭神であることから、白鳥神社は「縁結びの神」であるとされ、夫婦そろって参拝すると幸せにな

るといわれている。

昔は、白鳥神社の祭礼と近くの神野寺の夜祭が対をなしていた。神野寺の夜祭は若い男女の出会いの場であった。

夜祭で結ばれた二人が、次の年の白鳥神社の祭礼に「お礼」として婚礼の衣装を着て参拝する「花嫁まつり」というものがあったが今日

では見られなくなった。

(はしご獅子舞について)

 「鹿野山のはしご獅子舞」は、毎年4月28日の白鳥神社の祭礼に、社前の九十九谷展望公園内の広場で奉納される。

二人立ちの梯子を使った獅子舞である。梯子を使った獅子舞は、千葉県には4つあるが、「鹿野山のはしご獅子舞」は、地上での舞いよ

りも梯子の上での舞が中心になっている所に特徴がある。

今から500年前の永正元年に、聖徳太子によって創建された神野寺(白鳥神社の近くにある)が野火によって消失し廃墟となった。

そのため、高野山から弘範(こうはん)上人が当地に赴き復興に努めた。その時、上人の徳を慕って移り住んだ木こり達が遠くの故郷(

奥高野)を偲んで獅子に託して舞ったのがこの獅子舞の初めと伝えられている。

当時、奥高野には牡獅子が住んでいたといわれる。鹿野山の牝獅子が奥高野の牡獅子に恋焦がれ、断崖に登って奥高野の方を見て

狂う。

その様子を、梯子を断崖に見立てて舞い狂うのが「鹿野山のはしご獅子舞」である。

まず、「地まき」と云われる地上の舞(四方固め・花かがり)を演じた後、横笛・大太鼓・締め太鼓による乱調子のお囃子に合わせて頭を

振りながら梯子を登っていく。頂上に着くと四方を眺めたり、仰向けになって落ちそうになったりする。

梯子の途中では「天ぐるま」「しゃちほこ立ち」「腹わたり」「でんぐり」などの舞を曲芸的に演じる。

梯子の両脇の榊は、牡丹の花に例えたもので、牝獅子は牡丹の花に郷愁の思いを駆られ舞い狂うのである。

                                                      (「ふるさとの国の文化財総覧」より一部抜粋)



<NIA取材記>

  白鳥神社は、かなり山の中である。神野寺・九頭龍大権現を過ぎてカーブした坂を下った所で白鳥神社の山車に出会った。

坂道が急であるせいかも知れないが山車の曳き手が多かった。囃子の名調子に活気づき、老いも若きも声はりあげて一所懸命曳い

ている。

山車の最上段には、何かしら光るものがある。よく見ると黄金の獅子頭であった。

白鳥神社はすぐそこだった。九十九谷展望公園の駐車場は満車であったので路上に駐車して撮影準備に入った。

梯子を使った獅子舞は初めての撮影であったので、撮影位置を決めるのに少し時間がかかった。

動きが激しく振りが大きな獅子舞であるのでアップの撮影とピント合わせに苦労したが無難に終了した。

此処から九十九谷を一望できる景観は、故郷の山々と呼応して望郷の念を抱かせるのかも知れない。上人の徳を慕って移り住んだ

木こり達が遠くの故郷(奥高野)を偲んで獅子に託して舞った心根が伝わってきそうだ。
                                                                           理事長 


高さ10m、25段のはしご 山車 地まき
〒216-0003 神奈川県川崎市宮前区有馬 6-8-14  第1すみれハイツ201  TEL&FAX 044-853-3839
無断転載を禁じます
取材日:2006年4月28日

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公開日時は、変更になることがありますので

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