「児舞(ちごまい)」の「花折」 「老女」 「若女(じゃくじょ)」

<無形民俗文化財情報>

<名称> 毛越寺の延年(もうつうじのえんねん)

<種別及び指定日>国指定重要無形民俗文化財(指定日1977年5月17日)

<所有者・管理者> 毛越寺

<問合せ先> 毛越寺事務局  電話 0191-46-2331 
honbou@motsuji.or.jp

<出版物>「毛越寺の延年の舞」毛越寺刊 400円 写真12p 本文33p A5版 ご購入は、毛越寺にお問い合せ下さい。


<公開情報その1>

<公開日> 毎年1月20日

<公開地>岩手県西磐井郡平泉町字大沢 毛越寺(もうつうじ)常行堂で公開

<交  通>JR東北本線平泉駅より徒歩7分

<車の場合>東北自動車道一ノ関ICより国道4号ヘ  一ノ関ICより車20分

<駐車場>毛越寺に隣接して町営有料駐車場有り300台、バスも可

<食  事>町営駐車内に食堂がある、周辺にも点在する。

<温  泉>毛越寺より徒歩5分のところに町営の温泉があります。他にもあります。

<宿  泊>毛越寺宿院、毛越寺ユースホステルでの宿泊可(要予約)

<その他>毛越寺拝観券500円(2005年)が必要

<公開情報その2>

<公開日> 春の藤原まつり(5月)、あやめ祭(6月)、萩まつり(9月)、秋の藤原まつり(11月)、毛越寺延年舞台で公開される。

公開日及び時間は毛越寺にお問い合わせ下さい。

<天候> 延年舞台の観客席は屋外であるので、雨天の場合は中止になる可能性がある。毛越寺にお問い合わせ下さい。

<公開地>岩手県西磐井郡平泉町字大沢 毛越寺(もうつうじ)の延年舞台

他は<公開情報その1>に同じ



<毛越寺の延年の内容説明>


法会の後に催される歌舞を総称して「延年」と言いう。毛越寺に伝承する「延年の舞」は、慈覚大師の開山以来連綿として行われて

きた天台宗の常行三昧の修法とあわせて、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

一月の岩手は雪が多く、雪一面の毛越寺境内の常行堂で、毎年1月20日に摩多羅神の祭礼(二十日夜祭)が行われる。

これは、平泉駅前に集合した厄年の老若男女が、雪の夜道を松明を先頭に常行堂まで行進し、仏前に大根や白菜などの野菜をささ

げる献膳行事である。赤いねじり鉢巻をした裸の若者の勇姿は、春の訪れを感ぜざるをえない。

常行堂内では、古式の常行三昧供の修法が行われる。

昔は、修法中は他人が堂内に入ることを堅く禁じていたが、今日では、お堂内両側の永代献膳者席でとくに見学することが出来る。

修法は、初夜作法2時間、後夜作法が約1時間の合計3時間ほどかかる。昔は修法が済むとすぐ酒宴に移り、その後「延年の舞」、

「法楽の舞」が舞われたというが、今は、修法も舞もすべて終了した後に供饌を下げて神酒をいただく。

常行三昧供の修法の後、「延年の舞」が奉納される。毛越寺の「延年の舞」は、次のような順で舞われる。

「呼立(よびたて)」/二人の層が田楽衆に囲まれ、向かい合いに腰を下げ、足声と言う秘事を行い、本尊に向かって次のように呼び

立てる。

「承仕 承仕 一和尚 二和尚 三和尚 其次々 下流新人に至る迄で コクヘヤヘイラヘタヘト申セ 申セ 申セ」

「田楽躍」/粧(けはい)、散(ちらし)、行道、立法(たちのり)、大水車、中八返、小水車、鳥ばみの八曲が伝えられていて40分ほど

かかる。

「路舞(ろまい)」/田楽躍の太鼓を並べ、地方三人が笏でこれを打ちながら、古風な節まわしの歌をうたうと、瑟丁伝と銅撥子の二

人の童子が、笏を持ちこもごも立って舞います。この舞姿が兎の跳ねるのに似ているので「兎跳ね」とも言われます。

「祝詞(のっと)」/鼻高、切顎の翁面をつけた唱者が祝詞をのべるもので、口中につぶやくように唱えられるので、側からはほとんど

聞き取れない。

「老女」/近年、型付と老僧の記憶により復活されたもので、白髪かつらに老女面をつけ扇と鈴を持つて舞う、百歳の老女の矍鑠たる

所を見せようとする珍しい舞である。白髪を梳る真似などは、とても見ごたえがある。

「若女(じゃくじょ)」/後から禰(ねぎ)が一人からむ。この舞を一度見た人は、夢のような若女の舞と絹ずれの音、古寂びてひびく鈴

の音を永く忘れることは出来ないだろう。

「児舞(ちごまい)」/「花折」と「王母(おぼ)ケ昔」の二曲が伝えられており、一曲ずつ隔年に舞うことになっている。

「勅使舞(ちょくしまい)」/一種の典雅な狂言である。

このほかに、毛越寺には延年の能と言うべきものが数十番あったと言われているが、残ったのは「留鳥(とどめどり)」「卒都婆(そと

ば)小町」「女郎花(おみなえし)」「姥捨山(うばすてやま)」の四番で、これを年二番づつ交互に演じている。

舞は明治維新後途絶え、現在「留鳥」だけは復興されている。                   (「毛越寺の延年の舞」一部抜粋)



<NIA取材記>


「毛越寺の延年」は、2005年6月26日「毛越寺あやめ祭り」の時に撮影しました。

国の特別史跡・特別名勝にもなっている毛越寺は、平安時代の伽藍様式を知る上でも貴重です。

大きな池(大泉が池)をもつ毛越寺の浄土庭園は、800年を経た今日まで変わらない美しさを見せています。「夏草や兵どのが夢の

跡」、この地を訪れた松尾芭蕉は、悲運な源義経主従をしのびこの俳句を残しました。

1月20日の常行堂での参観及びビデオ撮影は、毛越寺の事前許諾が必要です。許可が下りない場合もあります。     理事長


毛越寺 「路舞(ろまい)」 毛越寺の庭園
無断転載を禁じます
取材日:2005年6月26日

動画は Windows Media Player でご覧いただけます

動画と音声は、自動的にスタートしますが、容量が大きいので30秒程の時間

が必要です。先に下の文化財内容説明をご覧ください。

公開日時は、変更になることがありますので

事前に確認されてお出かけ下さい。