泥土をこねる子供達 代宮司はこの中央に座る 牡獅子、雌獅子の先導で祭りが始る

<無形民俗文化財情報>

<名称>杷木の泥打(泥打ち祭りとも呼ばれる)

<種別及び指定日> 福岡県指定無形民俗文化財(指定日1976年4月24日)

<所有者・管理者>

<問合せ先> 杷木町教育委員会  TEL0946-62 -1110

<出版物>調査中 


   

<公開情報>

<公開日>毎年3月28日

<時  間>午後3時頃〜午後5時頃、神事は正午頃から始まります。

<公開地>福岡県朝倉郡杷木町大字穂坂、阿蘇神社

<交  通>JR久大本線、筑後大石駅
または夜明駅

<車の場合>大分自動車道「杷木IC」より国道386号を東進

<駐車場>阿蘇神社には駐車場がないが、付近の農道に路上駐車が30台程度可能

<食  事>国道386号線沿いではあるが、近くに店はない。弁当持参が良策である

<温  泉>原鶴温泉がある。風呂だけなら300円程度で入浴できる。

<宿  泊>原鶴温泉での宿泊可能。



<杷木の泥打の内容説明>


 阿蘇神社は、江戸初期(1692年)頃、穂坂地区の産神として熊本県の阿蘇大明神を勧請した神社である。ここには、

俗に「泥打ち祭り」と称され、福岡県が無形民俗文化財に指定した奇祭が、毎年3月28日に行われる。

祭り当日、宮座に集まった氏子達に二升入りの大杯がまわされる。一回り飲み終えたところで「おみくじ」をひき、今年の

代宮司(臨時的な宮司さんの事)が決められる。

 境内では、神紋が入ったハッピを着て、赤たすきがけに手拭を被り、腰にはシメ縄を捲いた小学5,6年の12名の男の

子たちが、神田から運ばれてきた土を水でこねて泥土をつくり、代宮司が現れるのを待ち構えている。

やがて、神殿で純白の神衣に着替えた代宮司は、神殿の「神の座」から境内に下りて来る。泥土の中央に座るやいなや、子

供達は代宮司の頭から泥土を塗りつける。

「白い所が見えないように泥をぬれ」「まだ、ここが白いぞ」と大人たちがの興奮した声があちこちから聞えてくる。

大杯で飲んだ酒の酔いがまわってきた代宮司は、全身に塗られた泥の重さもあってなかなか立ち上がれない。

両脇からの若者の介添えで、やっと代宮司はフラフラと立ち上がる。牡獅子、雌獅子の先導で地区はずれの道祖神まで(約

500m)ヨロヨロ、ヨロヨロと歩きはじめる。介添えがなければ、すぐにでも倒れそうだ。

この道中、4〜5mおきに泥土が用意してあり、12名の子供達は、これらの泥土を取って代宮司めがけて投げつける。

泥のつぶては、参観者の方にも飛んでくる。何もかにもが泥だらけ。まさに奇祭である。

代宮司の体に泥がつけばつくほど、その年は大豊作との言い伝えがある。



<NIA取材記>

「杷木の泥打」は、2003年3月28日に撮影した。泥の被害があるとの情報があり、頭からつま先まで雨カッパで身を覆い、ビデオカ

メラはレンズ部、マイク部以外はビニールで保護した。しかし、ダメだった。レンズめがけて泥土が飛んできた。

レンズの保護の為にフイルターを付けていたのが不幸中の幸いであったが、フイルターは傷がつき使用できなくなった。

この
ような動きが大きい祭りは、三脚固定での撮影はできない。どうしても、肩のせ撮影でなければ迫力ある映像は撮れない。

おまけに、神社の細い石段は使用できないので、石段脇の急な斜面を滑り落ちながら12Kgのカメラを担ぎ必死の撮影を続けた。

この祭りは、奇祭とも言われるだけあって面白い。是非、参観される事をお勧めしたい。
                     理事長

代宮司めがけて泥土のつぶてが飛ぶ 泥酔しヨロヨロ歩く代宮司 泥土のつぶては観客にも
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取材日:2003年3月28日

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 事前に確認されてお出かけ下さい。